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先幕シンクロと後幕シンクロ

シンクロには先幕シンクロと後幕シンクロがあります。

 

ストロボの光が光っている時間は一瞬の時間になり、シャッターが全開している時間に比べると短い時間になります。

 

シャッターが全開しているときのどのタイミングでストロボが発光するかによって、先幕シンクロと後幕シンクロがあります。

 

通常は先幕シンクロですが、シャッターが最初に開ききったときに発光します。

 

それに対して後幕シンクロは、シャッターが閉じる直前に発光します。

 

先幕シンクロと後幕シンクロのどちらで発光させるかによって、特にスローシャッターで撮影したときに写り方が変わってきます。

 

良い例が、夜ライトを付けてに走っている車をスローシャッターで、ライトの軌跡と車を撮影したい場合です。

 

シャッターが全開している間はライトの軌跡が写りこみますが、車の車体はストロボが発光した瞬間だけ写りこむことになります。

 

先幕シンクロで撮影しますと、シャッターが開ききると同時にストロボが発光し、最初に車の車体とライトが写りこみ、その後シャッターが閉じるまでライトの軌跡が写りこむことになります。

 

後幕シンクロで撮影しますと、シャッターが開ききると同時にライトの軌跡が写りこみ始め、その後シャッターが閉じる直前にストロボが発光し、車の車体が写りこみます。

 

先幕シンクロの場合ですと、車の車体の先にライトの軌跡だけだ写った写真になりますが、後幕シンクロの場合は、ライトの軌跡の最後に車の車体が写ります。

 

どちらが自然な写り方かといいますと、当然ながら後幕シンクロで撮影した場合ですね。

 

シンクロ

シンクロとは同調ということです。

 

何と何が同調しているのかといいますと、シャッターが全開している時間とストロボが光っている時間の同調です。

 

つまりシャッターが全開している間にストロボが光るように同調しています。

 

これがずれると、被写体にたいしてストロボの光が当たっている部分と当たっていない部分ができてしまします。

 

そうしますと、ストロボの光が当たっている部分は正常な露出で写りますが、ストロボの光が当たっていない部分は、真っ黒になってしまいます。

 

これでは写真にはなりませんので、ストロボを使うときは、シャッターが全開している時間とストロボが光っている時間は必ずシンクロするようようになっています。

 

一眼レフカメラのシャッタースピードは、バルブから、私の持っているカメラですと1/8000秒までありますが、全てのシャッタースピードでシャッターが全開しているのではなく、ある一定のシャッタースピードを超えると、通常の一眼レフカメラに搭載されているフォーカルプレンシャッターの場合は、スリット(隙間)の巾と移動速度によって露出をコントロールしています。

 

カメラによってシャッターが全開する最も早いシャッタースピードというのは違いますが、およそ1/90~1/300秒くらいになります。

 

シャッターが全開する最も早いシャッタースピードが同調速度(X接点)と呼ばれているものです。

 

以前使用していたフィルムカメラですと、1/60秒がX接点になっていました。

 

現在私が持っているデジタル一眼レフカメラのX接点は1/200秒となっていますので、これより遅いシャッタースピードでは全開しますが、コレより早くなるとスリット移動となります。

 

X接点より速いシャッタスピードの場合はスリットによる移動になりますので、シャッターが全開しないまま後幕が閉まり始めますので、被写体にストロボの光が当たらない部分が生じます。

 

ストロボの発光している時間は、1/1000~1/40000秒の大変短い時間になりますので、このような現象が起きます。

 

これを改善したのが、「FP発光」と呼ばれる機能で、スリットが移動している間中ストロボが発光し続けるというものです。

 

そうしますと被写体全体にストロボ光を照射することが出来ますので、X接点よりも速い高速シャッターでもストロボを使うことが出来ます。

 

ただしその分電池の消耗は多くなります。

調光(連動)範囲

ストロボの光は当然ながらカメラから遠くになるにしたがって弱くなります。

 

したがって、ストロボを使用するときは、ストロボの光が届き、適正露出が得られる距離の範囲を理解しておく必要があります。

 

ストロボの仕様書等に書かれている「調光(連動)範囲」というのが、適正露出が得られる距離の範囲を示しています。

 

したがいまして、撮影の対象物が「調光(連動)範囲」より近い距離にある場合は、露出オーバーとなり、遠い距離にある場合は、露出アンダーとなります。

 

また、使用するレンズによっても光の届く距離は変わりますし、ズームレンズを使用する場合も、広角側と望遠側とでは光の届く距離が変わってきますので、「調光(連動)範囲」も変わってきますので注意が必要です。

 

ストロボの仕様書等に書かれている「調光(連動)範囲」も対応するレンズの種類が併記されていますので確認してください。

照射角

照射角はストロボが発光する光の広がりの角度です。

 

現在のカメラのレンズはズーム機構が付いているものが多いので、現在のストロボはレンズのズーム機構に対応して照射角も変化するようになっているものが多くなっています。

 

ストロボの仕様書に書かれている照射角は、角度ではなく、その角度に対応するズームレンズの焦点距離が表示されています。

 

たとえば、ズムレンズを広角側から望遠側にズームしますと、それに対応してストロボの照射角も広い角度から狭い角度に収束されます。

 

よって、ストロボの光量を無駄なく使うことが出来るようになっています。

 

ストロボの発光量が一定の場合、照射角が広い場合と、狭い場合を比較したとき、当然ながら狭い方が広い場合に比べて光の量が収束されますので強い光となります。

 

したがって、狭い方が広い場合に比べて光の届く距離も長くなり、ガイドナンバーも大きい値となります。

 

したがいまして、前回述べましたガイドナンバーの値を見る場合は、照射角がどの場合のガイドナンバーであるかを確認する必要があります。

 

仕様書に書かれているガイドナンバーの表示の方法もメーカーによって違っていますので、ガイドナンバーのみを比較するのではなく、対応する照射角を確認する必要があります。

 

一般的には、ストロボの仕様書には、それぞれの照射角に対応するガイドナンバーが細かく書かれています。

GN(ガイドナンバー)

GN(ガイドナンバー)とは、ストロボの最大発光量を表す単位で、ISOが100のときの1メートル離れたときの絞り値を表しています。

 

絞り、撮影距離、ガイドナンバー、ISO感度 の関係は、次の式に表されるような関係にあります。

 

 

たとえば、ガイドナンバーが40、撮影距離が10メートル、ISO感度が100の場合は、

 

 

つまり適正な絞り値は、F4 になります。

 

同様に撮影距離が20メートルの場合の適正絞り値は、F2

撮影距離が5メートルの場合の適正絞り値は、F8

ということになります。

 

一般的にはカメラの仕様書には、ISO感度が100のときのガイドナンバーを表示していますが、100でない場合もありますので、比較する場合は確認しておきましょう。

 

上記の関係の式から、ISO感度を4倍の400にすると、撮影距離は2倍になります。

ISO感度を16倍の1600にすると、撮影距離は4倍になります。

 

レンズには単焦点レンズとズームレンズがありますが、最近はズームレンズを使用する機会が多いようですが、ズームレンズの場合は、広角側と望遠側で画角が変わってきますが、ストロボの場合は、照射角があり、この照射角はレンズの画角に合わせて変化するようになっています。

 

つまりレンズの広角側ではストロボの照射角も大きくなりますが、レンズを望遠側にすると、ストロボの照射角もそれに合わせて小さくなります。

 

元々のストロボの最大発光量は変わりませんので、照射角が大きい場合と小さい場合とでは、小さい場合の方が光は分散されず収束しますので、光は強くなりガイドナンバーも大きい値となり、遠くまで届くことになります。

 

したがってガイドナンバーを比較する場合は、照射角がいくつの場合のガイドナンバーあるかを調べる必要があります。

 

このガイドナンバーの表示の仕方はメーカーによって違っていますので、比較する場合は、条件を同じにして比べる必要があります。

 

私が持っているキヤノンのスピードライト 430EXⅡ の仕様には次のように書かれています。

 

ガイドナンバー : 43(照射角105mm ISO100.m)

 

つまりレンズの焦点距離が105mmのときのガイドナンバーが43であることを示しています。

 

また、照射角の違いによるガイドナンバーの違いについて、次のような表が書かれてあります。

 

siyou2

 

つまりフル発光の場合、照射角が14~105に変化することによって、ガイドナンバーも11~43まで変化します。

 

なお、照射角に書かれてある数字は(mm)となっていますように、角度ではなく、対応する焦点距離を示しています。

 

 

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